その発生において観客は存在せず、神を招き神に捧げるものであった。
約700年の歴史の中、観阿弥世阿弥父子によって完成され、老若男女全ての人の心を和ませるものとして多くの人の心身を癒し、戦国武将にも愛され、江戸時代には武士道の精神を養うための、正式な芸能となった。2001年にユネスコ世界無形文化遺産に認定。今では国際的に広く知れ渡り親しまれている。
能の「謡」と「舞」には「今」を生きる術が包括されています。
観るだけでなく実際に謡い舞うことで脳波が整い、座禅などよりも早く瞑想状態に入ることができます。
心身がゆるみ、自然治癒力や集中力など本来備わっている潜在能力の向上を促します。
自らの内側へ意識を向け、能の独特な姿勢で身体のバランス・重心を整え中心軸が確立されることで骨盤が正しい位置に落ち着き丹田にエネルギーが満たされます。
謡と舞でゆるめて整える感覚、エネルギーを満たして使う感覚を体得し、日常に活かしていくことを目指します。
能の発声法で、腹式呼吸・丹田呼吸をマスターします。
七五調のリズムを持つ美しい言の葉を身体に響かせ、内側から癒し整えます。
さらにその響きは外へと広がり他と共鳴します。
身体が芯から温まり、脳からセロトニンが分泌され安らぎます。
能の所作で、深層筋(インナーマッスル)を覚醒させます。
身体の歪みも改善され、立ち居振る舞いが美しくなります。
身体の隅々を意識の目で観て丁寧に動くことで癒し整えバラバラになっている脳と心と身体をつないでいきます。